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  • 執筆者の写真tokyobruxelles

フランス式の子育て本


今年(2019年)秋に出産しました。初めての出産・子育てです。

妊娠中は、赤ちゃんに関する本を何冊か読みましたが、図書館で借りて面白かったので自分で購入したのが「フランスの子どもは夜泣きをしない」というタイトルの本です。フランス人を夫に持つ日本人の友人いわく、フランス人・スイス人と結婚している日本人女性の多くが読んでいる本だとか。私はそんなことを知る前に読みましたが、それも納得です。私も夫も甥っ子姪っ子がおり妊娠前から小さい子どもと接する機会が多く、夫と子どもの教育(といったらおおげさで、しつけ?かな?)について話す事もけっこうあったのですが、夫が言っている事の背景、理由、根拠、がこの本の中にたくさん書かれていたからです。この本の作者はパリで子育てをすることになったアメリカ人女性なのですが、作者が持ったフランス式しつけに対する疑問が私が夫のしつけ論を聞いたときに持つものとまったく同じで、何度もそうそう~と心の中で激しく同意していました。本の中で作者はフランス式しつけを科学的な面から調べて解説し、さらに自分が実践してみた経験を書いています。それを読むことで私も夫が子どものしつけに関して言っている事思っている事の意味が以前よりもわかるようになりました。なるほどなと思うこともいろいろ出て来て、もちろん全部がそうではないけれど、こういう面を取り入れよう、なんて思える部分がありました。ただ個人的に残念に感じたのは日本語タイトルです。夜泣きは大きなトピックの一つではあるけれど、なんかこのタイトルだと趣旨とずれた印象です。(英語の原題直訳は、「フランスの子どもは食べ物を投げない」)

もしもヨーロッパ式子育てに興味があればこの本はおすすめです。ただ、いま人気があると思われる?北欧式とは相容れない部分が多そうなので、フランス方面の子育てに興味がある方で未読の方はぜひ。


もともと夫と子育て・しつけについて話していてよくわからなかったのが、「枠」って言葉。夫が、「枠が必要」って何度もそのような表現をしていたのですが、いまいちピンと来ていませんでした。子どもに対して厳しすぎじゃない?犬のしつけと違うんだから・・・って思う事も正直あったのですが、この本で作者もパリに行った当初似たようなことを思ってたり、「枠」って言葉がやはりでてきていて、面白かった。


フランス(うちの場合ベルギーだけど・・・)式は、子育てにおいて赤ちゃんの時から場面を大切にする、限度を教える、ってのが特徴かなというのが私の印象です。みんなとディナーとするときに相応しい行動、レストランへ行った時に相応しい行動、他人にあった時に相応しい行動・・・それを赤ちゃんの時から大切に教える、というような。「正しい行動」ではなくて、「ふさわしい行動」として教えるのが素敵なポイントだなと感じています。その方が本人がそれをできたときにより誇らしい気持ちになりそうだし、悪い所探しになりにくそうでう。ここまではやっていい、その中なら自分なりに自由に、っていうのも特徴で、その二つをまとめて 「枠」をもつ って表現しているのかなと解釈しています。


私自身は、一緒に子育てする家族が同じ方針を持つのがなにより大事かなと思っています。

この本で夫や夫の家族が大事にするポイントをより理解できたのが、よかった!!

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