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  • 執筆者の写真tokyobruxelles

ものまね文化


日本には長い間ものまね歌番組がありますよね。いまは家にテレビがないので番組をみることはありませんが先日YouTubeでなぜか突然すっごくものまねが上手い方の動画をみてしまい、なんか感動して(平井堅さんとか米津さんとかの歌まね)何本かその方の動画をみました。うたまねがすごく上手い方は当たり前ですが歌自体すごく上手ですよね…もしかしたら本家の歌手の方より音とりやリズムという技術的なところはもっとうまい場合もありますよね。でも自分自身の音楽ではなく誰かのイミテーションでの方がエンターテインメントで成功する方がいるなあ…なんて考えちゃったのですが、人を楽しませたり感動させる方法の違いなのだから、、と思ったり。

そんな感じでぼーっとしてたらふと、ヨーロッパ でものまね番組見かけたことないかも、と気がつきました。カラオケ?というか歌のオーディション的な番組はたくさんやってるけど、どれだけ本家に似てるかを評価する番組なさそう…と。夫に聞いてみたところやはりどれだけ似てるかっていう観点でものまねしてる人をみることがないとか。フランスやベルギーはコメディアンのような人が誰かを皮肉ってマネしたり、特徴をディフォルメして人を笑わせることは多いような気がします。

そう思うと、どれだけ似てるかを評価するものまね文化って日本らしいような気がします。お手本があってそこにどれだけ近づくかを評価するっていうのが日本らしいというか。西洋ではあまりない価値観なのかもしれません。西洋で本気で似せてるまねというと贋作とか、まねだということを隠しているシーンがついイメージされますね。

オリジナリティや自分の表現を追求するのが芸術で、それで人の気持ちや感情を動かすのがエンターテインメントじゃない?なんて話もありますが、ひとつのお手本や正解が決まっている枠の中での表現もアリだし微細によりこだわる感じが日本らしいなとも思ったり、いやそういうところにみんなと(みんなに評価されてる人と)同じだと安心、それが価値、っていう日本の窮屈な空気が出てるのか?と思ったり…とりとめのないことをぼーっと考える雨の夜です。


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