真夏のベルギーに行ったのは初めて（というかヨーロッパの夏初めて）の私。暑すぎる日本と比べるとかなり過ごしやすく、カラッとしていて快適でした。
世界史や地理に全然疎い私だけど、旅行すると感じますよね、地理的な条件が文化や習慣を作ってるんだろうなと。日本人の衛生観念がものすごく高い、日本は清潔とはよく言われることかと思うのですが、なぜそうなのかをヨーロッパと比べた場合には湿度の違いは絶対に大きく影響していると私は考えます。
日本（関東）の夏に比べたら、ブリュッセルの夏は涼しくカラッとしています。最高気温27度という日があれば、すっごい夏だよねって感じ。雨が降ったり日によっては15度を下回るし、暑い日にも夜中や午前中には温度が下がります。そして体感に影響を与えているのが湿度の違い。日本に比べてかなり空気が乾いています。空気の湿度が違うと太陽光の色味とか肌にささる光の感触まで変わると感じるのですが私だけでしょうか。
うちの下の子はまだオムツをしてるのですが、日本ではオムツの捨て方すごく気を遣いますよね、特に真夏。気を抜いたり失敗すれば本当にやばい臭さですもん。生ゴミも同様。そこまで激しくないにしても体臭も同様、汚れた洗濯物を放置してはいけない問題（加えて洗濯後の洗濯物干しを後回しにしてはいけない問題）も同様。そう考えると匂わないため匂わせないために生活サイクルを調整していると言っても過言ではない…笑。これがベルギーでは、匂わないために気にしなきゃならないことがグッと減ります。この点主婦のストレス激減です。もちろん別で日本よりストレス多い部分がありますけどね。
ブリュッセルは東京と比べて街が汚いです。東京と比べたらたいていのヨーロッパの都市の地面は汚いと思います。ゴミのポイ捨て、タバコのポイ捨て、ガムのポイ捨て、雨あがりの泥の汚さ、割れてる窓が放置され破片が散らばってるとか。食べ物もよく落ちてるし、食べ物を売っているお店のゴミ処理もあまいから道路に汚さが漏れ出してる感じ。さらにテラス席のあるレストランやカフェがほとんどで、みんなそういうとこでゴミから割と近いところで排気ガスとタバコの煙にもまみれつつ賑やかに飲んだり食べたりしてる。それはあまり匂わないからできるんだろうと思うんですよね。日本に比べたら生ごみとかオムツとか全然って言っていいくらい匂わないんですよ。湿度が低いせいじゃないかと思ってるのですが他にも理由ってあるのでしょうか。すんごいどうでもいい話だなと思いつつ、夫とブリュッセルのテラス席のあるブラッスリーでぼったくりだなあっておつまみ食べてビール飲みながら、もしも日本の湿度がもっともっと低かったら、この街と同じようにもっと汚くなっていたのだろうか、なんて話をしていました。匂いだけでなく、病気のうつりやすさとか、虫とかバクテリアの増え方にも影響が大きいわけだし。
日本人が清潔好き、綺麗好きなのは、お好みの問題だけではなくて、生き残るために必要だからという部分も大きいのかなと思ったのでした。
私もベルギーにいて少し経ったら慣れちゃいましたが、着いてすぐの時におおっ、と思った匂い系の諸々・・・
・空港のトイレで、子が、ナニコレ？・・・と言ったのが、通ると（または時間で？）シュッて自動で香水が出てくる機械。壁や天井についていて、大きい施設のトイレには結構ついています。ヨーロッパ人は消臭について考えず、いい匂いさせとこって考えるんです。
・子どものオムツ捨てるための消臭袋が売ってない＆たまに売っているオムツを捨てるための袋というのはすごく薄いビニル袋で匂い付きである。消臭ってコンセプトないね。
・実際に自宅で子の使用済みオムツを普通のゴミ箱にただポイっと捨ててる家庭も少なくない（そしてゴミの日まであまり匂わない）
・人間も消臭というよりいい匂いさせとこ、です。シャワー毎日せずとも香水を毎日つける人は多い。でも香水の匂いが日本より重くならない気がします、多分これも湿度。
そして衛生系の諸々・・・
・スーパーの買い物かごの汚さにちょっとおどろく
・みんなスーパーのパン売り場のパンケースの中から素手で自分が買うパンを袋に詰める（一応トングも設置されてるけど）
・街の地面が汚いので、子が地面に座り込んだりイヤイヤしたりゴロゴロしようとしたりするのを日本にいるとき以上に恐れてしまう（しかし他人の目の気になり度は日本より低い）
・しかしその地べたに躊躇なくシートなしで座る人も多い（そこを歩いた靴で自宅で過ごす人も多いし）
・建物の窓に網戸がなく（民家や小さめのお店にはエアコンがないので夏場は窓を開けている）小さい虫が建物の中にいる
・食べ物ゴミの捨て方が日本より雑でポイ捨ても多いのでハエが多い
・外の施設でトイレを使うとハエが多い（ちょっといいレストランでも）
こんな感じですが、私はほぼ全てすぐに慣れてしまいました。子どもたちがいてお出かけ中は特にてんやわんやで防犯とかには日本よりも気をつかうし衛生面を日本ほど気にできる余裕がなかっただけとも言えますが、慣れたら慣れたでおおらかでいいなと感じることもあったり。あまり汗だくになるような天気でなければ私もシャワーしない日も全然ありました。私は日本でもそ衛生にそんなに細かい方ではないですしね。
※写真は市内の見晴らしのいい場所に設置された移動観覧車。こんな大きなものを臨時設置するのすごいと思っちゃいますよね。ヨーロッパのトラックってすごく大きいからそれで運んでるのだろうけど、都心部は狭い道も多いのにどうやって？と思ってしまう。ヨーロッパで夏場にけっこう現れる移動遊園地的なもの、こんな狭いとこにも？！みたいな大きい道路沿いのちょっとした広場にも小さめの遊具が設置されて場所に似合わない電飾がピカピカ光ったりします。