top of page
  • 執筆者の写真tokyobruxelles

赤ちゃんが泣く理由


昨年秋に出産した際、帝王切開だったため1週間くらい入院したのですがその入院中から、赤ちゃんが泣いて泣いて全然泣きやまないわ…ってことがありました。泣かれてると時間が長く感じることもあり、こんなに長い間泣くなんてこの子は大丈夫だろうか…なんて思ってしまったこともあります(今思えばたぶん泣きレベルは一般的な赤ちゃん…かな)。オムツ変えても授乳しても抱っこでゆらゆらトントンしても泣きやまず困ったら看護師さんを呼んで、とのことだったので部屋まで来てもらったこともあります。長い入院期間、いろんな看護師さん・助産師さんが担当してくれましたがけっこうみなさん会話の中でおっしゃったのが、 赤ちゃんは理由なくても泣くからねー、でも泣かれると焦っちゃうよねー、わかるわかる… みたいなことです。

出産後って精神不安定になりがちかと思うのですが、私にはなぜかこのことがショック?というか納得いかない?というか、もっと違った答えを期待してしまってました。1度だけ別の答えをくれた方がいて、 赤ちゃんは空気が乾燥しすぎだよーって泣いてるかもしれません、何日か前まで液体の中にいたので私たちにとって湿度高くても砂漠みたいに感じると思います と言われた時がいちばんしっくりきて嬉しかった…たぶん赤ちゃんが泣いてる理由を知りたかったのに、泣いてる赤ちゃんに焦ったり困ってる私に共感してもらうことを求めてると思われた気がしたのが嫌だったんだと思います。めんどくさい産婦だなあと自分でも思いますが…!

でも出産の経験通してこういうことって多かった気がする。理由とかただ知りたいのに、大変だよね、わかるー、って労われる感じです。これが日本がこういう傾向なのかわかりませんが、ベルギーの親族や友人にはこういう答えされたことがない気がしてます。

産後3週間くらいから3週間くらい義理の家族がブリュッセルから来てくれました。その時に義母は、赤ちゃんが泣くときは必ず理由があるよ と言ったんです、それまで赤ちゃんは理由なく泣くと言われてそんなはずないともんもんとしていた私はそれが非常に嬉しかった!笑。


赤ちゃんが泣いてる理由に限らずとも他人のことは結局本当のところはわからないわけだし、わからないのはそれでいいと思うんです。ただ、赤ちゃんが泣いてたらそのせいかもしれない理由をひとつずつつぶしてみたいじゃないですか。空気が液体じゃないから泣いてるならもうその理由解決は私には不可能なわけだけど、それはそれで仕方ない。


これを書いていたら、日本人、特に女性は共感能力が大切とされているような気がしてきました。それは優しい習慣でもあるし、それを大事にしすぎるせいで本題から遠ざかることもあるのかと。それに共感することを大事にしてると共感されることも求めがちになりそうで、そうなると苦しいことも増えそう。

フランスベルギーあたりはもっともっと個人主義で、共感しないことは悪いことじゃないっていう感じです。もちろんこれもバランスでどっちがいいとか言えないかと思いますが、産後私が落ち込んだ理由の多くを思った時に、もしもヨーロッパで産んでたらそのあたりはどんな感じだったかなーと何度か妄想しました。






閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page