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  • 執筆者の写真tokyobruxelles

親の個性にふさわしい心のエネルギー消費 「こころの処方箋」河合隼雄


先日の記事に続き、「こころの処方箋」から引用

44 物が豊かになると子育てが難しくなる より

子どもの欲しがる気持ちがわかり、それを買うお金を十分に持っていながら、それを買わないためには、相当な心のエネルギーを使わねばならない。このとき、親が子どもに対して接する姿勢にこそ、その親の個性が出てくる。叱るか、どなりとばすか、説得するか、上手にごまかすか、方法はどれでもいい。親の個性にふさわしい心のエネルギーの消費によって、子どもは親の愛を感じるのである。

–引用ここまで


これを読んで、希望と絶望の両方が私の胸に湧きましたよ・・・!子育てをしてる方、どうですか?

私の子どもはまだ何かを買って、と欲しがる年齢ではないですが、何かをしたがるけどそれはさせられないとき、させたくないときにどうやってその場をおさめるかって常に悩みですよね。またはその逆も。何かをして欲しいけど子ども自身はしたくないとき、しなきゃいけないことに協力的じゃないとき。


この本の上の部分読んだとき、衝撃だったんですよね。「方法はどれでもいい。親の個性にふさわしい心のエネルギー消費によって、子どもは親の愛を感じるのである。」・・・・・

まず希望を感じたのは、方法はどれでもいいってところ。親側の対応に何か一つの正解の方法があるなんて思ってたわけじゃないけど、この子どもにはこの方法がベスト、とか、うちの子どもはこういう個性だからこうやって対応すれば傷つかない、むしろ伸びる、みたいな感じで自分の子にあった方法というのがあるんじゃないかと心のどこかで思ってたんですよね。おまけにその合っている方法というのが私にはわからない、常に間違った対応してる可能性があると心配したり。でも、方法はどれでもいいと言われると気が楽になる。

逆にもう絶望だ・・・と思ったのが、親の個性にふさわしい心のエネルギー消費によって子どもは親の愛を感じるってところ。え、、心のエネルギーを消費しているってところが重要なの?それが毎日疲れてたまらないんだけど・・・ってなりました。正解の方法で対応すれば私の心のエネルギー消費がもっと効率よく、少なくできるんじゃないかってどこかで思ってたんですよね。でも違うと、、心のエネルギー消費でこそ愛が伝わる・・・となるとそこの疲れってもうどうしようもないのか、と。


絶望しかけたんですけど、これは私がエネルギー消費→疲れる一方→疲れたら休むしか回復方法ないって思い込んでるからかもしれない。エネルギー消費した分を前の記事で書いたよいエネルギーを流す的な感じでやりたいことをやることで補給できればそんなに慢性疲れた状態だけじゃなく子育てを乗り切れるのかも。


でもとにかく河合先生も言っていて私自身も間違いなく感じてることは、子育ては心身ともにエネルギーを消費する物だってことですね。河合先生的にはエネルギーを消費してこそってむしろ言っている感じだし。子どもがどんなにかわいくともそれだけでエネルギー充電は難しい。

だから日々消費するエネルギーをどうやって充電するか補給するか、なるべくなら良いエネルギーの流れになるような工夫が大事なんだろうと思う。




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